すとーんひるずの活動報告ブログ

趣味で進めているインディーゲーム開発に関する記事を投稿します。

1週間ゲームジャム「転がる」に参加しました!

第2回の1週間ゲームジャムが開催されました!今回のテーマは「転がる」です! 今回、すとーんひるずは「ろろるロール」というゲームを制作、投稿しました!

ろろるロール | ゲーム投稿サイト unityroom - Unityのゲームをアップロードして公開しよう

さてさて、せっかくなので先駆者の方々を倣って、「ろろるロール」の制作を振り返ってみようと思います。全体感はざっくり以下のような感じです。

  • 月曜日〜火曜日:アイデア出し!
  • 水曜日〜木曜日:ゲームの大枠制作!
  • 金曜日〜土曜日:仕様調整・大詰め!

イデア出し!

月曜日 〜 火曜日

月曜日にお題が発表されてから、Milanote 上でブレストを開始しました。2人で思いついたものをどんどん書いていきました。寝て起きたら何か良い案が思いついている可能性に賭けて、火曜日〆切にしてみました。

f:id:stonehills1112:20170529200430p:plain

ゲームシステムの概要を決定 する!

火曜日の夜

なんか面白そうなもの・イメージできるものを2人でピックアップしました。 単体だと少ししっくりきませんでしたが、「ボールを操作してフィールドの外に相手を押し出す」と「元アメフト選手のおっさんが、転がる簡易ARPG」を足し合わせてみるとしっくりきたので、その複合案で進めることにしました。

この時点では具体的なゲームのイメージはできていませんでしたが、2人がピンときた直感を重視しました。

ゲームシステムを詰める!

火曜日深夜

概要が決まったので、その勢いでゲームシステムを詰めました。 以下が初期の構想です。LIFEがあったり、ステージに壁や穴があったり、完成したものとは結構違いますね。ステージ自体を転がす(z方向に回転させる)ことで、変化をつけさせよう!なんて案もありました。

f:id:stonehills1112:20170529202940j:plain:w400

メインビジュアルを決める

上記の絵をもとに話をしていると、デザイナーから、「スーファミとかゲームボーイ的なビジュアルを作ってみたい」という意見が出ました。

今回のゲーム性は「転がって、ボールを落とす」と非常にシンプルです。シンプルなゲーム性と2Dのレトロゲーなビジュアルが非常にマッチしそうだということで、ビジュアルはその方針にすることにしました。このあたりから、「自分たちが作りたい世界観を作りあげる!」ということをサブテーマにゲーム制作を進めていました。そのサブゴールにより、ブレストの過程で「転がる」から脱線することもしばしばありました・・・

そして素材のデータファイルが軽くやり取りがし易いという点もドット絵でいこうと決めたポイントです。今回のような短期間・小規模な開発では特にそこは重要だったと思います。

ゲームの世界観を考える

「2Dのレトロゲーなビジュアル」ということが決まったので、続いて、ゲームに登場するキャラクターとボールを決めることにしました。火曜日深夜に世界観の案を殴り書き、水曜日に決めることにしました。

f:id:stonehills1112:20170529210036p:plain:w400

そして水曜日、「ボールのバリエーションを増やしやすいか」という観点で、「世界観案①」を採用しました。「赤ずきん」の童話の雰囲気がレトロゲーにこれまた合いそうで良いなぁと話していたのですが、ボール役のオブジェクトのバリエーションが思いつかず、この時点では却下してしまいました。この作品に「赤ずきん」のエッセンスが多分に盛り込まれているのは、このような経緯からです。

ゲームの大枠を制作する!

水曜日 〜 木曜日

ゲームの方向性が決まったので、ここからはプログラマーとデザイナーで分業で制作を進めました。木曜日の夜には大枠ができあがりました!

f:id:stonehills1112:20170529215910p:plain:w400

仕様を削る!

ゲーム制作を進める内に「どうしてもあれもこれも・・・」となってしまうのですが、色々と削りや制約を入れていきました。今回は、散らかしっぱなしのまま終わることよりも、まとめあげることを優先しました。削ったものとその理由は以下です。

  • 当初の構想にあった穴や壁をなくす
    • ホーミング弾や大きなボールで、盤上に変化をもたらすことができると考えた
  • 実装をミニマムにするために、ライフの概念をなくす
    • ワンプレイであれば軽い気持ちでプレイでき、ブラウザ上でのプレイと相性が良さそう
  • メインアクションである「ローリング」は全方向ではなく、左右方向のみ可。
    • 主要な動作に制約を設けることで、レトロゲー感を醸し出すことができそう
  • オープニング画面を作成せずに、ステージ上でスタートさせる
    • オープニング画面も削れるし、簡単なチュートリアルも組み込めそう。当初は、ステージ画面とは別にオープニング画面を設ける予定でした。

余談ですが、この期間に、某ペーパー配管工みたいな感じのものも実験的に制作していました。3Dに不慣れなことと、2Dレトロゲーの雰囲気を優先してボツりました。

f:id:stonehills1112:20170529214003p:plain:w200

クオリティをあげていく!

金曜日 〜 土曜日

オープニング画面の作成、BGM・SEの追加、ドット絵の書き込みをしました。

オープニング画面の作成

初期のオープニング画面はこんな感じでした。完成版と文字色が違いますね。

f:id:stonehills1112:20170529223509g:plain:w400

「ゲームを始まる前に操作練習をできる場所にすること」を意識しました。ゲームを始める前にステージをてくてく歩いたり、ローリングしたり、ステージから落ちることもできます。

BGM・SEの追加

PANICPUMPKIN様 のすばらしいBGMとSEを使用させていただきました!至高のピコピコ音が、今回のビジュアルとがっつりマッチしました。

pansound.com

ろろるロールでは、ろろるが歩く音、ろろるがローリングアタックをする音、ローリングアタックでボールにぶつかる音、ボール同士がぶつかる音、ボールが落ちる音、スコアが増える音・・・とSEが同時にたくさん鳴ります。すべてが同時になるとさすがに騒がしかったので、音量バランスに気を使いました。

ろろるの行動により発生したSEを大きくし、それ以外を控えめにしました。操作している感、ローリングアタック時の爽快感を出すためです。

ドット絵の書き込みなど

ガラスのような綺麗なボールや、ローリング時の砂煙、リザルト画面はこの段階でできあがりました!そのほか、こういう細かいなドット絵アニメーションの違いを修正していました。

f:id:stonehills1112:20170529225134g:plain

投稿!

土曜日の夜

これらの作業を終え、一通り満足がいく形になったので、UnityRoomに投稿しました。

そして、この段階でUnityRoomに非公開の設定があることに気づきました・・・頑張ってファイルをやりとりしていのですが、次回からは非公開状態でテストするとより制作スピードをアップできそうです。UnityRoomすばらしすぎます・・・!

ということで「ろろるロール」の制作は、土曜夜に無事終わりを迎えることができました!

さいごに

日曜日の20時に公開されてから、多くの人に遊んでいただいたようで嬉しいです。「2Dレトロゲーの雰囲気を作り上げる!」というサブゴールを設定してゲームを制作し、それに関するコメントをいただけたことが本当に嬉しいです。

このゲームを遊んでくださったみなさまと、1週間ゲームジャムの主催であるnaichiさん、本当にありがとうございました!!

本当のさいごに

「一切説明のない隠し要素」は、レトロゲーを構成する重要な要素の1つだと思います。「ろろるロール」にもそんなアクションが1つだけあります!「Z」キーを押すと隠しアクションが使えます!しかもちょっぴりお得なアクションです!